ゆる受験(中受)に関して

塾長ブログ

小耳に挟んだゆる受験

完全に意味を把握しているわけではありませんが、私なりの解釈では『ゆるい受験』のことだと認識しています。

世間一般的には中学校受験は小4から始まると言われています。

広島では男の子なら『広大附属』『広島学院』『修道』女の子であれば『広大附属』『ND清心』『女学院』と言うのが市内では一般的な志望校となるでしょう。

中学校受験は学校で習わないことを多く扱ううえ、中学校受験でしか扱わない専門的な知識も必要となってくるため塾に通わせることが一般的となっています。

ちなみに、塾業界でも中受は専門職といわれ、中受指導をきちんと学んでいない先生だと合格率に極端な差が出るとまで言われます。

先生専門職なのですか?

私の専門は大学受験です。高校受験も長くやっていますので問題ないレベルですが、中学校受験に関しては専門職に及びません。

ですが、どうやら最近ゆるく中学校受験をさせようと思っている保護者が一定数おられるようです。

その理由としては
①あまり子供を追い込みたくない
②中堅レベルの中学でいいので、公立中に行かせたくない。
③運動などの習い事も体つくりのためにやらせたいので、両立できる程度の受験をさせたい。

となっていて、小5や小6あたりから受験勉強をさせる家庭が増えているようなのです。

中受専門校のカリキュラム

それに対して、中学校受験専門の塾のカリキュラムは小4から始めるように組まれています。
小4から始めて、大体小6の夏前には小学校の内容を受験レベルで終わるように組まれているのです。

ですので小5の初めからならまだしも、小6に入ってから中受専門校に入塾すると大変です。

今まで中学校受験としての勉強をしてこなかった生徒が、いきなり小4から受験カリキュラムをこなしている生徒の中に入っていくわけです。
雰囲気的なものではなく、カリキュラムをこなすことが非常に困難になってくるのです。

まず一番困るのが特殊算と言われるものです。
特殊算は小学校では基本的に習うことはありません。

有名な鶴亀算をはじめとし、細かく分けると23種類の特殊算を小4から学んでいきます。
小6から入塾した場合、これらを全く知らない状態で授業を受けることになるのです。

また、小6になるころにはかなり学校よりも先に進んでいます。
まだ習ってもいないことが、知っていて当然のこととして授業が進んでいくのです。

それは・・・無理なのでは・・・

そうです、一部のスーパーマン以外は基本的についていくことが困難です。
私は小5の初めから通いましたので、そこまでではなかったですが・・・

塾側も子供が好きだから先生をやっている人が多いため、ある程度対応してはくれますが当然限界はあります。
中には使命感に燃えて、別で補習をしてくれる先生もいたりはしますが、多くの場合これらはサービス残業との引き換えになっています。

ですので、本気で受験を考えているご家庭はみな小4から受験専門校に通うのが普通なのです。

そのため、ゆる受験をするときに個人塾や個別指導塾がえらばれているらしいのです。

ゆる受験をする意味

私もゆる受験には賛成です。
中学校入試の合否にかかわらず、中学校受験を経験している生徒としていない生徒では中学校の成績に明らかな差が出ます。

公立小学校は、テストも非常に簡単です。
学校での順位も出ません。
そのため、勉強に躓いていることに気が付いていないケースも多いのです。

中学生の指導をしていると、小学校の内容が全く理解できていないだろうと思われる生徒さんが大勢おられます。
ですが、中学校入試を経験している方は小学校の内容にぬけが少なく、定期テストでも高得点を取ってきます

ほほう!

ほうほう

おそらく入試と言う目標があり、レベルの高い問題集をやっていることによって小学校の学習内容を完全習得していることが原因なのでしょう。

小学校の計算ドリルと異なり、受験用の問題集は文章題なども豊富です。
算数に関しては絶対的に演習量の差が出るはずです。

また、私の推測では語彙力が足りないために中学校の授業の内容が理解できなかったり、教科書に書いてある内容の意味が解っていない人が2~3います。
これも中学校受験を経験していれば、漢字トレーニングや熟語トレーニングをしていますので回避できるわけです。

とあるデータによると、大体小学校5年から6年にかけて勉強している人としていない人に大きな差が出てくるようです。

ですので、江波に住んでいる方には『なぎさ』あたりを志望校に設定した受験を感が手見ることをお勧めします。

コメント