スマートフォンと学力低下

塾長ブログ

SNS利用時間と学力の関係

ちょと面白い統計データを見つけたのでご紹介しておきましょう。

脳科学で知られる東北大学教授の研究データですが、SNSを利用すると勉強した内容を忘れてしまうと統計データがあるようです。

学校以外で全く勉強しない生徒をスマフォで日常的にSNSを利用しているグループとスマフォをもっていないグループに分けてテストの点を比べたところ明らかにスマフォを使っている生徒の点数が低いというデータが出てきました。

統計的データによると一日1時間スマフォを触るとテストの点が1科目当たり5点下がるらしいです。

SNSは『はらへったー』とか『まじだるい』とか、そもそも主語述語が存在しない文章未満のチャットを続けることが多いため、脳が休止状態になるらしいです。
脳科学的にはこれを抑制といって、この状態になると勉強した内容を忘れやすくなるのだそうです。

!!!!!!!!!!!

携帯いじってる人って一日3~4時間は平気でいじってますよね・・・。
平均点が60点くらいの定期テストだとこういう人は40点くらいしか取れない計算になりますね・・・

ようは、頑張って勉強しても家に帰って寝るまでSNSをやっていると一日の勉強が無駄になるということですね。

ちなみにイギリスでも同様の研究がおこなわれており、そこでのデータでは、成績の悪い生徒を程スマートフォンの影響を受けやすく、スマートフォンを禁止しただけでテストの点数が14%も向上したとのことでした。

このデータを真に受けるのであれば、いつも定期テストで平均点に少し届かないくらいの学力の生徒がスマートフォンを解約するだけで観音高校に合格することになります。

子供の脳では制御不可能

スマフォの利用時間に制限をかけたり、約束事をしたりしているご家庭は多いと思いますが、実態として、約束が守られるケースはほとんどないようです。

基本的に生物の体は楽な方に流れるように設計されています。
ある程度年齢を重ねることによってinstinctive(本能的)な行動を理性で抑制可能になるようですが、未熟な子供にはそれは無理と言うものでしょう。

実際わたしは大学生の時にインターネットゲームにドはまりして現実世界に変えてこれなくなった時期があります。
何をしていてもゲームのことが気になって自分ではどうにも制御が出来なくなった時期があります

大学生ですらそうなのですから、小中学生にはまず不可能と言ったレベルの要求でしょう。
これを何とか出来るのは保護者の力しかないと思います。

私にも2人子供がいますが、おそらく中学校に上がるころにはスマートフォンを買い与えるかと思います。
ですが、テストで点が取れなければ即日スマートフォンを解約します。
きっと子供は全力で反抗するでしょうが、いかなる言い訳も許さず即日解約します。

私は今までスマフォで勉強時間が削られることが成績低下につながると思っていましたが、この研究データは衝撃的でした。

同じことは日常の会話にも言えるでしょう

この教授が今回紹介した研究と並行して行っている脳の活性化に関するデータがありましたので、そちらもご紹介しておきましょう。

認知症の治療に関するデータで、本を声に出して読むことが有効であることがわかっているようです。
日常会話と言うものは文章としてかなり短く、また省略されているのでSNSに近い状況なのでしょう。
ちゃんとした文章を声に出して読むことによって脳が活性化するようです。

このデータを参考にし、本校の国語の時間に学年を問わず音読を取り入れていく予定です。

また面白かったのは、音読を繰り返すことにより日常的会話で話す速度が向上するようです。
別の方の研究データによると、話す速度が速い人のほうが統計的に学力が高いとの結果も出ていますので、有効な学習方法であると思われます。

きっとこれは幼児教育にも応用できるはずです。
小さいお子さんをお持ちのご家庭は、絵本などを音読させてあげるとよいかもしれません。

あれもやらせたい・・・これもやらせたい・・・
授業時間が足りない・・・・

やばいーーーー!!!

にげよう!

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