成績をあげる簡単な方法

塾長ブログ

それは・・・

極秘です(うそ)

むかしから、いろんな人に幾度となく同じ質問を受けます。

秘密ではなく、そんな都合のいいものはありません。

ないんかい!

ありません。
有名な格言にも『学問に王道なし』とあります。

なんか前にも同じようなことを書いた気がしますが、そんなものはありません。

もし仮に簡単に成績を上げる方法があったとしたら、みんなやっています。
ひたすら遊び続けて、最後の1年だけ勉強して東京大学に簡単に合格します。

そんなことがあり得ると思いますか?

たしかに・・・

耳障りの良い学習法は嘘

様々なチラシを見てみると、なかなか耳障りの良いキャッチコピーが並んでいます。
まぁ基本あり得ないことだと思います。

『お子様のペースに合った指導』って駄目なんですか?

これ最悪です、論理的に矛盾しています。
『お子様のペースに合わせて勉強してきた』からその子は勉強出来なくなっているのです。
合わせてどうするんでしょう?最悪さらに成績が下がります。

『安心の低料金』は?

きっと、低い授業料でも授業をしてくれる先生がやってきます。
もしくは授業時間が異常に短いかのどちらかでしょうね。
(極まれに、聖人のような先生は存在します。)

『勉強が楽しくなる!』は?

遊びに行ってるんですかね?小学校低学年ならわかりますが・・・
ほとんどの人は勉強嫌いです。嫌いなものってそんなに簡単に楽しくなります?

成績を上げる確実な方法

ちょっと意味が変わりますが

成績を上げる確実な方法なら存在します。

きたーーー!!!

どうしたらいいんですか!!!

勉強したらいいんですよ。

それはそうでしょうけど・・・・

もう、超確実です。
勉強なんて筋トレと同じです。
毎日腹筋と腕立て伏せやってれば、大体みんなムキムキになります。

脳みそも筋肉も同じタンパク質です。
合言葉は『脳筋』です。

筋肉がつくまで勉強したらいいだけの話です。

どのくらい勉強したらいいの?

例えばですよ、中学校入学してから2年生の終わりまで全く勉強しなかった生徒がいたとしましょう。
当然定期テストも5教科で120/500位のはずです。

この生徒を公立高校に合格させるためにはどうしたら良いと思いますか?
答えは簡単です。
サボっていた1年~2年の勉強をやり直せばいいんです。

普通に勉強している中学生は定期テストの勉強に30時間くらいかけていると思います。
中3の内容を勉強する前に最低でもまずこれをこなすべきなのです。

江波中だと、30時間×3回×2年分=180時間
これが成績を立て直すために最低必要な勉強時間です。
夏休みに、一日9時間みっちり勉強したとすると20日間で何とか最低ラインに到達できると思われます。

勉強とは本来膨大な時間を必要とするものなのです。
たまに、とても要領のいい生徒が短い時間で大逆転することはありますが普通の人には無理です。

たしかに・・・

よく
『効率のいい勉強方法を教えてください』
とか
『勉強の仕方を教えてください』
とか言われることがありますが、ほとんどの場合そんなことを考えている暇があったら勉強するべきなのです。

そのうえでお勧めの勉強方法

やっぱりあるんかーーーい!!

まぁ、一応それなりには・・・

勉強の極意

① 考えている暇があったら覚える
② 書いて覚えるのは時間の無駄
③ 答えを見ながら問題を解く

私の同級生は大体これをやっています。
たぶん皆さんあまりにも学校で言われていることと違うのでびっくりするかもしれません。

では問題です。
①~③に共通することは何でしょうか。

わかりません!なんか頭使ってなさそうですし、ズルしてるようにも見えます。

でもこれ、最難関と言われる大学では割と普通のことなんです。
(そうじゃない人もいます)

極論すると、とにかく早さが重要と言うことになります。
近年 ”思考力” と言うものが問われているとの記述をよく見ますが、私はこれは幻想だと思っています。

大学入試をAIが解く

AIは考えて生み出すと言う機能を持ちません。
ただ単に、教えられたデータの中から該当するものを選んで当てはめる作業をするのみです。
人間でいうなら、覚えて思い出すだけの作業しかできません。
そんなAIが大学入試の問題を解いた時の結果を見てみましょう。

大学入試共通テストをAIが解いた時の点数

科目得点率
国語62%
英語R87%
数学ⅠA35%
数学ⅡB46%
世界史88%
日本史68%
理科基礎88%
合計66%

合計得点率66%と言う結果が出ましたが、これは学部を選ばなければ文系でも理系でも広島大学にC判定がでるラインです。

すごいんですけど、国語と数学が低いですね。
やっぱり考えなければいけないんじゃないですか?

実は近年の共通テストの数学は、もはや数学ではなく日本語の読解力を問う問題になり下がっています。
今回のデータのAIは英語ベースで作られているため、『難解な言語』と言われる日本語力が問われると弱みが出てしまいます。

*日本語は英語と比べると、文法がかなり曖昧です。『わびやさびを感じる文化』であるため、ロジック的にも弱く、AIが苦手とする言語のようです。

AIが東大の数学を解いた時の偏差値

これは東大が開発した”東ロボくん”による試みです。
データはとある予備校の東大模試を解いた時の偏差値だそうですが、これが驚きの結果となりました。

数学の偏差値で76.2をたたき出したのです。
因みに、基本的には東大を受験する学生が受験する模擬試験です。
難易度は恐ろしく高いものになります。

これはゴイスーですね。
因みに先生はどのくらいとれるんですか?

高校生の頃この模試を受けたことがありますが、偏差値は55でした。
正直この数字は化け物です。

ちなみに2014年ごろのデータですが、東大の教授によると国語はムリゲーだそうです。
”東ロボくん”が共通テスト国語の問題を解くときは、問題文の意味をすべて無視するそうです。
問題文に書いてある単語と選択肢に書いてある単語が何個一致しているかで回答を選択しているとのことでした。

つまり、国語の問題で読み方も意味も全部無視して、同じ漢字が何個書かれているかを数えているだけってことですか?

そうです。そして驚いたことに、そうやって回答した現代文の答案は得点率50%を超えてしまったそうです。

結論(暴論?)

いささか極端すぎると言われることもありますが、おおむね間違っていないのではないでしょうか。
AIは単純に早く覚えて、早く検索するだけの機能しか持っていないのです。
考えると言う行動をとることが出来ない”ただの道具”です。

そのAIが共通テストで66%得点し、東大の数学で76.2と言う偏差値を出しています。
これは九州大学なら合格してしまうレベルの学力になるのです。

ですので私は、中途半端に考えるよりもより高速で暗記して、より高速に脳から引き出す訓練こそがテストで点をとる極意だと考えています。

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