なぜノートをとるの?
前回に続き今回もかなり過激なことを書きます。
皆さんは何のために板書をノートに書き写しますか?
ちゃんとした論理的に正しい根拠があればノートを取ってもいいと思います。
どんな理由でノートを取りますか?
あとで見返して復習するためです!
不要です、ほとんどすべて教科書に書いてあります。
先生がきれいにまとめてくれているのを書いておけば後で復習しやすいからです。
それが欲しければ参考書を買いましょう。もっときれいに図解されているはずです。古本屋なら数百円で買えます。
書いたほうが覚えられるからです。
であれば、授業が終わった後に教科書を見ながら書きまくってください。授業中にやる必要はありません。
先生が書けって言うんだもん・・・
突き詰めていけばここにたどり着くのではないでしょうか。
先生が書けと言うから書く。
特に中学生はノートチェックなどと言うものをがあることもあり、それが内申に影響したりしますので半ば強制的に書かされているのが現状でしょう。
実は私は、中学高校とノートを取ったことが殆どありません。ほとんどと言うか、記憶にないので書いたことがないんじゃなかろうか・・・
学校で怒られなかったんですか?
中学校のノート提出は・・・(記憶にございません)内申点は恐ろしく低かった記憶があります。ですが、高校の先生は私と同じような考えだったみたいで何も言われませんでした。
PREFIXはノートを取ることを禁止しています
今まで多くの生徒を見てきました、以前は生徒にノートを取るように言っていた時期もあります。
ですが、ある時期を境にノートを取るなと言うようになりました。
みんな良い子たちでした、私が板書した内容を一字一句逃さぬようしっかりまじめにノートを取ってくれていました。
授業していて気分よかったですよ、みんなわき目もふらず集中して”カリカリカリカリ”勉強しているようにみえますので。
自分は非常に授業が上手いんだと錯覚しましたよ。
でも気づいたのです、私がしゃべっている内容を理解している人が殆どいなかったのです。
(当時の私の授業力が低かったと言うのもあると思いますが・・・)
受動的な筆記をする場合、人間の脳はバスマスター方式を取ります。
バスマスター?バスに詳しくなる?
ブラックバスを釣るのが上手いんでしょう!
IT用語で、頭で考えずに見たものをそのまま書くと言う意味です。
そもそも先生がしゃべっている内容と、板書の内容が一字一句同じなどあり得ませんし、先生がしゃべっている速度に合わせて書くなんて芸当は速記のプロにしかできないことです。
と言うことは、同時に2つの文章を理解できる聖徳太子のような超人でない限り、板書をノートに取りながら授業を聞いて理解することは不可能です。
ですので本校では基本的にノートを取ることを禁止しています。
ただし、テキストや教科書が上手くまとめれていないと思われる個所については『ここは書いておいて』と言ってノートを取ってもらっています。
学力の低い生徒ほど使っている色が多い
これも多くの塾講師が思っていることです。
(少なくとも私の友人は全員これに同意します)
前回のブログで文字の汚さについて書きましたが、それと同じ理由です。
きれいな文字で書き、フルカラーで見やすく鮮やかなノートはもはや芸術品です。
たぶん海外でなら売れます。
先生がしゃべっていることはほとんど頭に入らず、文字のバランスに気を使い配色も考える・・・
一体いつ勉強しているんでしょうか?
とある塾の講師が言っていましたが、筆箱に4色以上入っている生徒が国立大学や難関高校に合格するのを見たことがないそうです。
因みに私も見たことがありません。
もっと言うと、消しゴムを使う頻度も学力に影響します。
出来る子ほど消しゴムを使わないんです。
間違えたらどうするんですか?
右手を鉛筆から消しゴムに持ち替えている暇があったら、間違えた個所に二重線を書いておけばいいだけです。5秒は短縮できます。
ストイック・・・・
因みに私は、浪人していた時はテストの時以外ボールペンで勉強していましたし、ここ20年位は鉛筆・シャーペン・消しゴムは買ったことすらありません。
最後に冗談みたいな逸話を紹介します。
とある日本人の学生が、海外に留学した時のことです。
レポート提出の課題が出されたときに、やる気に満ち溢れた留学生は、張り切ってきれいにまとめたレポートを提出したそうです。
すると先生に呼び出され
『すごくきれいで読みやすいレポートだったよ、そんなことに力を入れている暇があったら君はもっと内容に力を入れるべきだ』
と言われ、再提出になったそうです。
現地の学生が提出したレポートを見せてもらったそうですが、ギリギリ読めるような文字で書いている人も多かったですが、レポートの内容は非常に面白かったとのことでした。
今回2回にわたって書いた内容がすべて正しいとは思いませんが、幾何かでも真似をしてもらえればある一定の効果があると確信しています。
出来るところがあれば積極的に真似をしてみてください。
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