前回の問題
①よゐこAは学校では休憩時間でも自分の机から立ち上がることなく勉強する真面目な性格の生徒でした。
②また彼女はほかの人が先生から任された仕事を率先して手伝うと言う優しい性格の持ち主で、彼女が下校以外で席を立つときは誰かの手伝いをするときだけでした。
③学校の先生たちは、毎日のように彼女を褒めました。
④近所の人たちも口々に自分の子供に『よゐこAさんのようないい子になるんだよ』と言っていました。
⑤しかし彼女には驚くべき一面があったのです。
⑥毎週日曜日になると彼女は日焼けをしないように、目と鼻以外の全てを覆った服装で海に出かけていました。
⑦そしてそこで彼女は朝から晩まで釣りをしていたのです。
⑧家族はみんな、日焼け対策を万全にして大好きな魚釣りに行っているのだと思っていました。
⑨これだけではそこまで驚くことではありませんが、なんと彼女は釣り竿に『針』も『餌も』つけずに一日を過ごしていたのです。
⑩彼女は釣りをすることが目的ではなく、ただ海に向かって一人で過ごす時間が必要だったため毎週このような行動をしていたようでした。
⑪どうやら、彼女は毎日無理をしていたようです。
⑫ですので、毎週末になると自分をリセットするために海に行くのでした。
⑬目と鼻以外を覆った彼女の服装はおそらく日焼け対策ではなく、恥ずかしかったので誰にも知られたくなかったのではないでしょうか。
⑭そして、もともと優しい性格の彼女は、自分の都合で魚を傷つけるのが嫌だったので、針も餌もつけずに釣りをしていたのです。
問:よゐこAの性格を
~のような行動から~で、また~のような行動から~のような性格
と言う形で答えなさい。
逆説が見抜けなかったときの答え
文章の前半では、ひたすらよゐこAが素晴らしい人物であるかのような記述があります。
前半だけ読んでいれば①②の文の中から答えを探して
『休憩時間でも自分の机から立ち上がることなく勉強する』などのような行動から『真面目』で
また『ほかの人が先生から任された仕事を率先して手伝う』などのような行動から『優しい』性格の持ち主である。
と答えてしまう人が出てきます。
ですが、⑤の『しかし』でこれらを一気に覆し、よゐこAの隠された真実が明らかになって行きますので、⑤以降の文章に正解が存在することになります。
これが逆説が重要であるという例になります。
僕は引っかかりませんでした!
偉い!
同格が見抜けなかった場合・・・
逆説をしっかり把握出来たら⑤以降に答えがあると思いながら読み進めていくことになります。
すると困ったことが出てきます。
先生答えが3つあります・・・
ありません!
僕も3つだとおもいます・・・
A ⑪⑫『毎週末になると自分をリセットするために海に行く』などのような行動から『無理をする』性格
B ⑬『目と鼻以外を覆って釣りに行く』などのような行動から『恥ずかしがりやな』性格
C ⑭『魚を傷つけるのが嫌だったので、針も餌もつけずに釣りをしていた』などのような行動から『やさしい』性格
同格が見抜けていなかった場合はこの3つが答えに見えてくると思います。
ここで一気に正答率が下がってくるのです。
3つあるように思った人は、まだ問題文をしっかり読んでいる人です。
この問題が難しいのは⑬⑭には答えらしきものが1文で書かれていますが、⑪⑫は2文にまたがって書かれていますので、一見すると⑬⑭が答えに見えたりします。
しかし、文法的にはこの3つの候補は英訳するとすべてbecauseと言う接続しを使って書くことが出来ます。
そして、⑬の文章のみが疑問形で書かれているのです。
ですので、ABCの中から同格の2つを選ぶとなるとAとCとなり、それが答えとなります。
どうでしょう、皆さん理解できましたか?
余裕です・・・・・!
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